ポスドクサラリーマンが美肌を目指す② ~皮膚とアミノ酸栄養~
今回は、美肌にはどんな栄養がいるのか?といった疑問について、特に中心となるアミノ酸について書いていきます。
食事中のタンパク質の質は、皮膚を構成するコラーゲンやヒアルロン酸に非常に大きな影響を与えます。
皮膚コラーゲンの合成は、食事中のアミノ酸バランスに迅速にまた敏感に、影響を受けることがラットを使った実験でも明らかとなっています。
食事中のアミノ酸バランスが悪い、もしくはタンパク質が含まれていないと、翌日からコラーゲンのmRNA量が減少してしまいます。
つまり
バランスよくアミノ酸を摂取しないと、生体内でコラーゲンがすぐ作られなくなるのです。
ヒアルロン酸量も食事中のアミノ酸バランスに影響を受けやすいです。
ラットを用いた実験で、アミノ酸バランスの悪い食事では、タンパク質がない食事と同様に皮膚ヒアルロン酸量は減少したようです。
つまり
ヒアルロン酸もバランスのよいアミノ酸の摂取が必須ということです。
ではコラーゲンを直接摂取する場合はどうでしょうか?
昔からコラーゲンはよく売ってますね。「コラーゲン入りで肌にいい!」ってことをうたい文句にしている商品も良く見かけます。
コラーゲンを食べても、消化の過程でアミノ酸に分解されます。消化されず肌までコラーゲンのまま届くことはありません!!
ではコラーゲンが消化されたアミノ酸群のバランスはどうでしょうか?
コラーゲンのアミノ酸組成は、グリシンが33%、プロリンとその水酸化されたヒドロキシプロリンが22%を占めています。しかし必須アミノ酸であるトリプトファンは全く含まれていません。
よって
コラーゲンを摂取しても、アミノ酸バランスは悪く、皮膚コラーゲンは増えません!!!
また、成人が取るべき各アミノ酸量は下記のように報告されています。
通常ならここで、健康食品を紹介するところかもしれませんが、私はただのお小遣い3万円サラリーマンです。できれば日々の食事でなんとかしたい。そこで各食材におけるアミノ酸量に関しては、本シリーズの後半で調べていきたいと思います。
今回のまとめです。
美肌にはアミノ酸バランスの良い食事が必要!!!